植田正治:写真の作法

VIEW2006-01-03

植田正治(1913-2000)の没後、日本初となる回顧展。植田正治鳥取県生まれ、学生時代は画家を志すものの両親の反対で断念、“その代わりに”と父親からもらったカメラに没頭します。19歳のときに地元境港に写真館を開くとともに、自らの作品制作を行っていきます。 1930年代から晩年に至るまで、モダン感覚にあふれる独特な表現をもって、日本の写真界で活動するだけではなく、欧米からも高い評価を受けてきました。斬新で遊び心とユーモアに満ちた自由で多彩な表現は 「植田調(UEDA−CHO)」と称されました。しかし、世界的に認められても植田は自らを“アマチュア写真家”と称していたことでも知られています。
本展では、戦前期の作品「裏町」から1950年代を代表する「砂丘」シリーズや 「童暦」シリーズ、そして1970年代に撮影された「小さい伝記」や「風景の光景」など、 「植田調(UEDA−CHO)」の代表的な作品群が展示されます。また、ヨーロッパ取材時の作品やカラー写真による 「静物」シリーズなども紹介され、約200点の作品と資料で植田正治の70年に渡る活動を振り返ります。
http://www.japro.com/ueda/