青年とライカ 清川泰次がライカIIIaで写した昭和初期の学生生活

VIEW2007-09-20

清川泰次(1919-2000)は、独自の抽象画の世界を追求し、立体作品等も手がけたアーティストです。ご遺族が多数の作品と土地・建物を世田谷区に寄贈され、本人のアトリエ兼住居は、世田谷美術館分館清川泰次記念ギャラリーとして2003年にオープンしました。
清川は、慶応大学在学中に写真部に所属し、のちにライカIIIa型(1935年発表)を入手、木村伊兵衛氏を訪ねたり、手引き本を愛読しながら数千枚もの写真を撮影しています。当初は記録目的での撮影でしたが、次第に演出を加えるなどして記録から作品へと展開していったと言われています。しかし、画家の道を選んでからは作品として写真を撮影することはなくなったそうです。
本展では、大学在籍時にライカIIIaで撮影したもののうち現存する約3400点の35ミリフィルムから、初公開の写真約100点が展示されるとともに、清川が愛読したライカ関連の書籍もあわせて展示されます。
http://www.kiyokawataiji-annex.jp/